元料理人による栄養士への道

料理人を経験したのち栄養士として保育園に勤務しています。同時に出張料理人、料理に関するイベントを不定期で開催しています!このブログでは日々の仕事の奮闘ぶりやイベント情報、料理や栄養に関するちょっとした知識を紹介しています!!

食事のバランス

 

こんにちは!

 

近頃バランスの良い食事を心がけてといろいろなメディアで言われていますがバランスの良い食事と言われても漠然としすぎてわからないですよね(;^ω^)

 今回はどうすればバランスが取れるのか解説していきたいと思います!

 

 

 

 

 

1.タンパク質、脂質、炭水化物の割合

 この三大栄養素には黄金比が存在しておりその値が

 

タンパク質15%:脂質25%:炭水化物60%

となっており、この割合をPFCバランスと言います。

※P(タンパク質)=Protein F(脂質)=Fat C(炭水化物)=Carbohydrates

 

単に摂取カロリーを意識するのではなくこの割合にできるだけ近づけていくことが健康な身体を維持するうえで大切になってきます!

あくまでも基本の形がこれであって例えばダイエット中の方で食事制限しているは当然炭水化物が減るのでおのずと他の2つが上がります。

 現代では食の欧米化の影響により脂質が上昇し炭水化物が下降傾向にあります。

 外国人に比べ日本人は消化吸収能力に劣るため生活習慣病のリスクが高いので偏った食事を毎日繰り返すのは控えましょう!

 

 

 

2.食事バランスガイド

 数値化して計算なんていちいちやってられないので農林水産省は食事バランスガイドというものを作成し1日に何をどれだけ食べたらよいかをこまの形で表した指標があります。見かけたことがある方もいると思います。

 

 

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食事バランスガイド

 

 

この図を参考にして食事のメニューを考えるだけでもかなり改善されいかに日々の食生活が乱れているかも人によってはわかると思いますのでぜひご活用してみてください!

 ここで注目していただきたいことが2つあります!

  • 肉魚などの主菜より野菜を中心とした副菜のほうがポイントが高く重要視されています!この副菜が食卓から消えがちなので重点的に考えていただくとより理想的な食事に近づけられるのではないでしょうか?
  •  図の左側に細長い曲ったものがあり拡大しないと見えづらいのですが『菓子・嗜好飲料 楽しく適度に』と書いてあります。これはこまを回すための紐を表しており食事の間にお菓子やジュースを適度に食べ日々の食事をもっと楽しみましょうと汲み取ることができます、もちろん食べすぎはよくありませんが3時のおやつも大事にしてみてください!

 

 

 

3.同じ料理でも中身を変えてみる

 毎日ご飯を作る大変さ良くわかります。さらにコロナの影響で家族そろって家にいるため1日に食事を作る回数が増えてさぞかし大変な思いもされているかもしれません、本当にお疲れ様です( ノД`)

僕も料理人時代の4年間ほぼ毎日1日2食(昼・夜)仕事の傍ら賄いを作っていたので作り手の気持ちは痛いほどわかるんです笑

その時工夫したことの1つとして同じ料理でも中身を変えたことです!

 例えば青椒肉絲パプリカの代わりに同じ赤系の人参を使ったり醤油ベースの親子丼を塩ベースでさっぱりとした味付けにしたり餃子の餡の肉と野菜の割合を変えてみたりと見た目や主となる材料はそのままにして細かいところや味付けを変えるだけでレパートリーが増え食べ手も飽きづらくなります!

 

 いくら栄養バランスを考えても食べてくれなければ意味がないのでこのような工夫が凝らせるようになるとおいしく食べてくれて何より自分自身料理をすることが楽しくなり苦にならないなどの相乗効果も期待できます!

 

 

 

4.一汁三菜のススメ

 和食の基本的な食事形式であり主食の他に主菜となるものが1品、副菜となるものが2品と汁物(本来はここに+漬物が入る)で構成されておりこれを守ると様々な食材からいろいろな栄養素を摂取することができるメリットがあります!

 

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 基本主食、主菜、汁物だけで構成されることが多いですがぜひとも副菜をそこにプラスしていただきたいです!2品は大変ですが煮物を作り置きしておいて何日かに分けて食べたり、写真のようにトマトを切るだけでもいいのでまずは+αで1品増やすことを目指してみてください!

 

 

 

 

5.まとめ

 いかがだったでしょうか?偏食になりつつある現代、食生活を改善していかなければいけない方もいるかと思います。これを機に少しづつ理想的な食事に少しづつ戻していき、健康維持に努めていただけたら幸いです!食事は楽しむことも非常に重要です!気の知れた仲間、友人とわいわい楽しく食事できる日が来るように今できることを精一杯頑張りましょう!

 

ではまた!