元料理人による栄養士への道

料理人を経験したのち栄養士として保育園に勤務しています。同時に出張料理人、料理に関するイベントを不定期で開催しています!このブログでは日々の仕事の奮闘ぶりやイベント情報、料理や栄養に関するちょっとした知識を紹介しています!!

意外と知らない塩分の話

 

突然ですが人間(成人)の1日の塩分摂取量ってご存じですか?

最新の食事摂取基準(2020年版)によるとなんと

男性:7.5g 女性:6.5gとなっています。

ピンとこない方のために目安として小さじ1杯で6gです。少ないですよね、1日でこの量です笑

さらに分かりやすく主な料理で見てみると

  • カレー 2.8g
  • 牛丼 2.7g 
  • スパゲッティミートソース 1.3g
  • かけうどん 5.1g
  • ラーメン 6.0g
  • デミグラスハンバーグ 2.2g
  •  豆腐とわかめの味噌汁 1.5g
あくまでこれも目安ですがそれでも意外と多いですよね、、、
うどんやラーメンはスープ込みでこの塩分量なので飲まなかったとしても麺や具材と一緒にだいたい半分は摂取されると考えていただきたいです。
料理もほんの一部ですがこれらを参考にして自分の普段の食生活でどれだけ塩分を摂取しているかぜひ考えていただけたらなと思います。
恐らくほとんどの人が余裕で越えているはずです、日本人は特に、、、
 
なぜなら、以前少しだけ触れましたが我々の食事のベースとなっている和食は低脂質である一方で塩分量が多い傾向にあるからです。
味を付ける方法が塩、醤油、味噌と豊富であり日本人が大事にしている出汁による旨味と非常に相性がいいためついつい塩分が入りがちになります。
 
 
塩分を控える方法として一般的なのは
  1. 旨味や辛味を強くして少ない塩分でも味を感じさせる
  2. 醤油やみそは減塩のものを使用する
  3. 麺類のスープは飲み干さない

などが挙げられ2と3は自分の意識次第でいくらでも変えられると思います!

1.に関しては少し掘り下げて説明しますね!!

旨味は東京帝国大学(現在の東京大学)の池田菊苗教授が発見した基本味であり、英語表記でもUMAMIとされ世界共通でこの言葉が使われています。

鰹節からとれるイノシン酸、昆布トマトなどからととれるグルタミン酸、キノコ類からとれるグアニル酸、貝類からとれるコハク酸など旨味にもたくさん種類があります! 旨味の効いて出汁に塩を加えると相互作用が働き少ない塩分で旨味を強調させおいしいという感覚になります!

辛味は基本味としてよく間違えられがちなのですが痛覚を伴うため味というよりかは刺激といったほうがいいかもしれません

辛い代表的な食べ物としてキムチがありますが塩分量を同じ漬物である沢庵と比べると

沢庵 10gあたり0.9gに対しキムチは40gあたりで0.9gであり4倍の差があります!

しかもキムチは炒め物や鍋にも使えるため他の調味料を使わなくても料理することができておすすめです!

刺身や寿司にもわさびを付ければ少ない醤油の量でもおいしくいただけます!

 

最後に塩以外の主な調味料等の小さじ1杯あたりの塩分量を載せておくので料理の参考にしていただければなと思います(大さじは小さじの量を3倍してください)

外出自粛の中活動量が減っている方も多いと思うのでカロリー等もそうですが塩分量にも気を付けていただき健康な身体を維持しつつGW明けまで頑張りましょう!!
 
それではまた!