元料理人による栄養士への道

料理人を経験したのち栄養士として保育園に勤務しています。同時に出張料理人、料理に関するイベントを不定期で開催しています!このブログでは日々の仕事の奮闘ぶりやイベント情報、料理や栄養に関するちょっとした知識を紹介しています!!

ビタミンの話(ざっくり)

 こんにちは!

 今回はビタミンについて書きたいと思います。

 ビタミンというと『野菜や果物に含まれている』『酸っぱい!』なんてイメージを持たれている方もいると思いますがビタミンを一括りにするとたくさん種類があります!

上記のようなイメージをのビタミンは数多くある中の1つにすぎません。ここでは代表的なビタミンの種類や概要を掲載しているので興味のある方はぜひご覧ください!

 

 

 

 

 

 

1.ビタミンの分類

 まずビタミンを大別するときどの物体に溶解するかで組み分けします。

 脂に溶ける脂溶性ビタミン、水に溶ける水溶性ビタミンの2種類に分かれそこからさまざまなビタミンに分かれていきます。

  • 脂溶性ビタミン:ビタミンA,D,E,K
  • 水溶性ビタミン:ビタミンB群,C

 脂溶性は4つDAKEと覚えると簡単ですね!

 さらにビタミンB群についてですがビタミンBにもたくさんの種類が存在し、B1、B2、B6、B12をはじめ、ビオチン、葉酸パントテン酸ナイアシンもビタミンB群に属されます。

 なぜBだけ種類が多いかは後程説明します!

 

 

2.ビタミンの役割

 体に良いイメージのあるビタミンですが大まかな役割は『身体の調子を整える』です。またビタミンと無機質(カルシウムや鉄など)を総称して微量栄養素と呼び三大栄養素のタンパク質、脂質、炭水化物と合わせて五大栄養素と称されることもあります。

 ビタミンはエネルギーになるというよりもエネルギーになるための手助けをしてくれる栄養素です。

 例えば、『ビタミンB1糖質をエネルギーに変換するのに欠かせない栄養素』です。ただ糖質を摂取してもエネルギーにはなりえないという事が分かりますね!

 

 

 

3.浮かび上がった疑問点

ビタミンの種類をざらっと見て気になったことありませんか?

  1.  アルファベット順にしたときF~Jが抜けているのはなんで?
  2. ビタミンBだけなぜ『B群』なの?
  3. ビタミンB3やB4はないの?

 こんな疑問が浮かぶのではないでしょうか?1つずつ説明したいと思います!

 3-1.アルファベット順にしたときF~Jが抜けているのはなぜ?

 ビタミンは発見された順番からアルファベットが振られていますがEのあとがKになっておりこれは元々ビタミンとして考えられていたものが実は同一のビタミンだったり既に発見されているビタミンに化合物が混ざっているという事が明らかになりビタミンという枠から削除されました。

 またHとI飛ばされKがついたのは血液凝固作用をもたらすビタミンのためオランダ語のKoagulation(凝固)の頭文字から由来されています。

 

3-2.ビタミンBだけなぜ『B群』なの?

 ビタミンBは発見された後の研究で様々な物体の複合体で似たような性質を持つものが多数存在していることが分かりました。よって似たような性質を持つ栄養素をまとめて『ビタミンB群』と呼んでいます。

 

3-3.ビタミンB3やB4はないの?

 発見された当初はビタミンB1からB12まできれいに数字がそろっていたのですが、人間の身体には必要のないものだという事が後の研究で判明し考えられなくなりました。ちなみにBがつかない葉酸パントテン酸ナイアシンビオチンもビタミンB群に含まれていますがこちらは化学名で表記されることが一般的になっています。

 

 

 

4.効率よく摂取するには

 ビタミンは微量ながら身体に非常に有益な働きをする栄養素です。それと同時に繊細で壊れやすいものもあるので効率よく摂取することが大切です。脂溶性と水溶性で異なるので分けて説明したいと思います!

4‐1.脂溶性ビタミンの場合

 字の通り油に溶けるビタミンですので油脂類と同時に摂取すると体内で油脂に溶け吸収されやすくなります!ですが過剰摂取により体内に蓄積されてしまい過剰症を引き起こすリスクもあるため脂質や糖質程ではないですがこちらも注意が必要です。

 

4‐2.水溶性ビタミンの場合

 水に溶けやすく調理の段階で損失してしまうことが多いため本来なら生食がベストなのですが例えばビタミンB1に富む豚肉は生食ができません。茹でる、煮るなどの水を使う調理方法(湿式加熱調理)の場合は液体にビタミンが溶け込んでしまいます。鍋の〆の雑炊や汁物など液体ごと摂取すれば効率が良いとされています!

 その反面摂りすぎた分は尿(水分)に溶け排泄されるため基本的に過剰症の心配はありません。ビタミンCは気持ち多めに摂ることをおすすめします!

B1を多く含む豚肉は他の栄養素の過剰症のリスクがあるので豆類などで補うといいです!

 

 

 

5.さいごに

 ざっくりではありますが説明させていただきました!

ビタミンは種類がたくさんありそれぞれ役割が異なるため今後1個ずつ詳しく説明できればいいなと思っています!

 ご質問、ご相談等あればお気軽に送ってください!

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ではまた!