元料理人による栄養士への道

料理人を経験したのち栄養士として保育園に勤務しています。同時に出張料理人、料理に関するイベントを不定期で開催しています!このブログでは日々の仕事の奮闘ぶりやイベント情報、料理や栄養に関するちょっとした知識を紹介しています!!

『こ』食問題について

 こんにちは!

 現代では栄養の偏りや生活バランスの乱れが問題視されがちなのですがこのこ食についても密かに問題になっているので紹介したいと思います!

 

 

 

 

1.こ食とは?

 まずこ食の『こ』がひらがななのはここに色んな漢字が当てはまりどれも食事環境に関する問題となっています。代表的なのは個、弧、子などで主に現代の子供たちに悪影響をもたらすとされています。いろいろな漢字が当てはまるので見ていきましょう!

 

 

 

2-1.『個』食

 これは家族そろって食べているはずがメニューがバラバラであることを指し作り手の負担が莫大に増えるのに加え自分本位で食べたいものだけ食べているため家族の協調性に欠けてしまい栄養にも偏りが出てしまいます

 僕の父親の幼少期がまさに個食で育ったらしく3人兄弟のためおばあちゃんは毎日違うメニューを作っていたみたいです、、、

 本人も家事をするようになって大変さが分かったみたいなので作ってくれたものにはケチ付けずありがたくいただきましょう!感謝はちゃんと伝わります!

 

2-2.『弧』食

 字の通り一人で食べることを指します。食事は楽しくべることも非常に大切です。一人暮らしの方や共働きでなかなか家族で食べる機会がないなど仕方がないケースも現代では特に多いと思います。子供に対してはそんな問題を解決するため子ども食堂という各地域の子供たちが集まって安価で食事が食べられるボランティアがあります!僕も何回かお手伝いに行ったことがあるのですがすごく賑やかでみんな楽しそうにしています!栄養バランスも考えられた献立なので利用しない手はないかと思います!

 

2-3.『子』食

 子どもが好むものを食べがちになってしまうことを指しお肉、卵、乳製品などが大半を占めてしまう場合です。脂質タンパク質の摂取量はおのずと増えます。確かにこれらも大切な役割はありますが重要なのはバランスです!

カレーやオムライス美味しいです、分かります!食べてはいけないのではなく具材に野菜を増やす、副菜を1品増やすなどの工夫をしていただきたいです!

 

2-4.『粉』食

  それまで主食のほとんどが米でしたが欧米の食文化が発展したため小麦粉を使った主食(パン、ピザ、グラタンなど)が流行りそこでまた栄養過多となってしまっているのも問題となっています。米も小麦も同じ炭水化物ではあるのですが同じ量を摂取したときに小麦のほうが高カロリーです。さらにパンの場合小麦の他にバターや砂糖、塩も含まれているため脂質塩分量の問題も出てきます。細かいことを言うと米とパンを同じように考えてはいけないという事です。

 

2-5.『固』食

 いつも同じものしか食べないことを指し、栄養の偏りの他に味覚にも問題が出てきます。好き嫌いも増えまさに百害あって一利なしです。個人的に一番なくしてほしいこ食問題であります。味付けを変えるだけでも多少は解決されるのでぜひ試していただきたいです!

 

2-6.『濃』食

 味の濃いものばかり食べていることを指し、外食が多い方は知らない間に濃食になっているケースが多いです。減塩志向も強まっているのでそういったところを気にしているお店も多くなっています。メニュー表に塩分量が掲載されているお店もあります。それらを参考に1日の塩分摂取量(男性7.5g・女性6.5g)に気を付けていただきたいです!

 

 

 

 

3.さいごに

 他にも食べる量が少ない『小』食や、冷凍庫から取り出し電子レンジで加熱するだけで食べられる『庫』食などがあり上げるときりがないです。

 基本的に子供向けに注意喚起されていますが大人は食べ手としても作り手としても十分に気を付けるべき問題です。外出が規制されていることを逆手にとってぜひ改善してもらえたら幸いです!

 

 

ではまた!